DA PUMP/Com'on!Be My Girl!のAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

E♭m | A♭7 | A♭m7 | E♭m |
E♭m | A♭7 | A♭m7 | E♭m |

ディグリーネーム

Ⅰm | Ⅳ7 | Ⅳm7 | Ⅰm |
Ⅰm | Ⅳ7 | Ⅳm7 | Ⅰm |

機能

Ⅰm | Ⅳ7(旋律的短音階の第4のコード) | Ⅳm7 | Ⅰm |
Ⅰm | Ⅳ7(旋律的短音階の第4のコード) | Ⅳm7 | Ⅰm |

分析

今回はD#の短調を主調とした、トニックとサブドミナントのみで構成されているため、終止感が弱く展開感が強い、小気味の良いコード進行です。また、セカンダリー・ドミナント・コードというよりかは旋律的短音階に基づいているコード、Ⅳ7が登場します。
まず、コードは主要和音でトニックのⅠmから始まります。これにより、強い安定感がコード進行全体を支配しています。次に2小節目では、♭Ⅶに対するセカンダリー・ドミナント・コードとして機能し、旋律的短音階の第4のコードでもあるⅣ7が登場します。ただ、今回はドミナントの機能が解決されることはありません。
それから3小節目では、2小節目で登場したⅣ7をマイナー化して自然的短音階に基づくコードに戻した、Ⅳm7が登場します。本来はこちらがこの短調における第4のコードですが、自然・和声・旋律的短音階は相互に利用されることが多いので、Ⅳ7との繋がりに違和感はありません。こうして、コードはサブドミナント終止により、Ⅰmへと着地します。

まとめ

今回のコード進行は、シンプルにⅠm、Ⅳ7、Ⅳm7の3つのコードで構成されていました。しかし、自然的短音階と旋律的短音階のコードが組み合わさっているからか、不思議とマンネリ感はありません。
また、サブドミナント終止が続くので、展開感が常にあり、終止感はほとんどありません。そのため今回のコード進行は、サビより落ち着いている必要があり、Bメロほどの緊張感を必要としない、Aメロに特に適していそうです。

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