BUMP OF CHICKEN/天体観測のAメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

D♭ | D♭ | B♭m | B♭m |
A♭ | A♭ | G♭ | G♭ |
D♭ | D♭ | B♭m | B♭m |
A♭ | A♭ | G♭ | G♭ |

ディグリーネーム

Ⅰ | Ⅰ | Ⅵm | Ⅵm |
Ⅴ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |
Ⅰ | Ⅰ | Ⅵm | Ⅵm |
Ⅴ | Ⅴ | Ⅳ | Ⅳ |

機能

T | T | T | T |
D | D | SD | SD |
T | T | T | T |
D | D | SD | SD |

分析

今回はD♭の長調を主調とした、サブドミナントとドミナントの機能をあえて無視するロック風のコード進行です。
まず、1~8および9~16小節目では、「Ⅰ→Ⅵm→Ⅴ→Ⅳ」というコード進行が登場します。ここでは、始めに主要和音でトニックのⅠからその代理のⅥmへと進みます。これにより、トニックの安定した雰囲気が維持されつつ、展開感が生じています。
そしてトニック代理のⅥmの次は、ドミナントのⅤが登場します。これにより、緊張感がやや高まると共に、トニックを導こうとする力が働きます。しかし、このドミナントの機能は無視され、今回はサブドミナントのⅣへと進行します。これは和声の機能を無視した進行で、ロックやこれに由来するポップスで良く耳にすることができます。
こうして、コード進行は次のブロックへと進んでいきます。

まとめ

今回のコード進行では、ⅠからⅣまで下降していくタイプのコード進行と、和声のルールを破るドミナントⅤからサブドミナントⅣへの進行が印象的でした。サブドミナントとドミナントの進行方向を逆転させると、今回のように落ち着きどころのない浮遊感が生まれることがあります。また音色やリズムなどによっては、ロックなどでよく聞く攻撃的な雰囲気が生まれるようです。

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