いきものがかり/YELLのDメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

B♭add9 | B♭add9 | Fsus4 F | Fsus4 F |
B♭add9 | B♭add9 | Fsus4 F | Fsus4 F |
C | Dm | B♭ C | B♭ | A7sus4 | A7 |

ディグリーネーム

Ⅳadd9 | Ⅳadd9 | Ⅰsus4 Ⅰ | Ⅰsus4 Ⅰ |
Ⅳadd9 | Ⅳadd9 | Ⅰsus4 Ⅰ | Ⅰsus4 Ⅰ |
Ⅴ | Ⅵm | Ⅳ Ⅴ | Ⅳ | Ⅲ7sus4 | Ⅲ7 |

機能

SD | SD | T T | T T |
SD | SD | T T | T T |
D | T | SD D | SD | T(平行短調の和声的短音階に基づくD) | (平行短調の和声的短音階に基づくD) |

分析

今回はFの長調を主調とした、雰囲気が明るく穏やかなものから暗く情熱的なものへと変化していく、繋ぎのコード進行です。テクニックとしては、テンション・コードⅣadd9、sus4、平行短調の和声的短音階に基づくⅢ7sus4とⅢ7が登場します。
まず、1~8小節目では「Ⅳadd9→Ⅰsus4→Ⅰ→Ⅰsus4→Ⅰ」という進行が繰り返されます。ここでは、サブドミナントからトニックへ着地するサブドミナント終止が基本的な流れとなっています。その上で、明るく眩しげな響きのⅣadd9や、勇ましい雰囲気のⅠsus4により、コード進行のサウンドがより複雑に装飾されています。
次に、9~14小節目では「Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅳ→Ⅲ7sus4→Ⅲ7」という進行が現れます。このうち、Ⅲ7sus4とⅢ7は同主短調から借用してきたコードであり、短調らしい暗く情熱的な雰囲気を纏っています。特に、Ⅲ7は和声的短音階に基づくドミナント・コードであり、感情的で生々しい響きが印象的です。
こうして最後は、Ⅲ7が仮のトニックにあたるⅥmを導きつつ、コード進行に一区切りが付きます。

まとめ

今回のコード進行では、テンション・コードⅣadd9、特殊な和音のⅠsus4、平行短調から借用してきたⅢ7sus4とⅢ7が登場しました。これらのコードは、あるイメージやシチュエーション、感情を想像させるような、具体性を持ったコードです。そのため、こういったコードとその使い方を学んでいくと、様々な雰囲気の楽曲を作ることができるようになります。

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