レトロゲーム風シンセサイザー音源の追加(Magical 8bit Plug、Chip32、FAMISYNTH-II)

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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加の音源は有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるレトロゲーム風のシンセサイザー音源について紹介していこうと思います。
8-BIT – Nintendo style chiptune

Magical 8bit Plug


8bitゲーム機の音色を簡単に作成できる、音楽ユニットYMCKのYokemura氏が開発したシンセサイザーがMagical 8bit Plugです。Magical 8bit Plugでは、スクエア、2種類のパルス、トライアングル、ノイズの5つの波形を選び、アタック、ディケイ、サステイン、リリースで音の出方や消え方を設定することができます。
また、効果音作成のための周波数スウィープ(自動音程変化)機能も備わっており、様々なゲームで耳にする上昇音や加工音を作り出すことも出来るようです。現代ではこういった優れたフリーウェアが巷に溢れているので、使わない手はありません。
Chip32 (Sam) – Synth

Chip32


波形を手軽に作成することが出来る、Sam氏製作のシンプルなシンセサイザーがChip32です。Chip32を起動すると、ウィンドウに波形を作成する窓、アタック、ディケイ、サステイン、リリース、フィルター、そして音のビット数を決めることで粗さを調節できるビットのツマミが表示されます。
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Chip32の機能を活用すれば、動画のように波形の形をそのまま流用することでそっくり同じ音を出すことも可能です。そうしなくとも、調整次第でファミコン風の音色を簡単に作り出すことが出来るため、チップチューンまたは様々なジャンルにレトロゲーム風の雰囲気を盛り込むことが出来ます。
FAMISYNTH – II MU-STATION

ファミシンセII


ファミコンの音色をエミュレートした、mu-Ray氏製作のファミコン・コントローラ風シンセサイザーがファミシンセIIです。ウェブサイトには、「基本動作に関する情報のみ公開いたします。詳細な操作マニュアル等は有償となります。」とのメッセージがありますので、操作方法については色々と試行錯誤してみてください。設定項目を見てみると、シンセサイザーとしての基本的な機能は備えているようです。
操作方法はユニークで、十字キーとボタンを使用して各項目を操作することが出来ます。また、MIDIコントロールチェンジに対応しているので、MIDIキーボード等のツマミやフェーダーにアサインすることで音作りが楽になります。そういえば、以前のバージョンではファミコン風とNES風の2つのスキンが別々にありましたが、いつのまにか統合されていました。

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