エレキギター用VSTエフェクトの追加(TSE B.O.D v2.0、Guitar Suite)

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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加のエフェクトは有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるエレキギター用のエフェクター、アンプ・シミュレータについて紹介していこうと思います。
TSE B.O.D – Bass Overdrive Plugin

TSE B.O.D v2.0


TECH 21のSansAmp Bass Driver DIの外観を模した、軽快でシンプルな操作性が魅力のベース用オーバードライブがTSE B.O.D v2.0です。こちらはBass Driver DIのように多機能ではありませんが、分かりやすく音を歪ませることができるのが魅力で、音源によってはベースのリアルな質感を出すことが可能です。
操作できるパラメータは、出力音量のLEVEL、歪みの強さを決めるDRIVE、イコライザーのLOWとHIGHとPRESENCE、ドライとウェット音のバランスを決めるBLEND、音の粗さを調節するQUALITY、そして入力音量を決めるINPUTです。元の音源にもよりますが、DRIVEとイコライザ部をしっかりと調節すれば様々なジャンルに合う音色を作ることが出来そうです。
Shredding with Gsuite (free VST plug-in)

Guitar Suite


Guitar Suiteはsimuanalogが開発した、アンプやエフェクトのシミュレーターセットです。中には、オーバードライブのIBANEZのTube ScreamerやBOSS SD-1とIBANEZ Tube Screamer、ディストーションのBoss DS-1、フェイザーのOberheim PS-1、モジュレーションのUnivox Univibe、そしてFender Twin 1969とMarshall JCM900 Dual Reverbというアンプのvstが収録されています。
GSuiteの元となっている各エフェクトやアンプは、どれも非常にシンプルで使いやすいのが特徴的でした。これを継承し、UIこそありませんが、GSuiteはどれも直感的に使用することができ、その音質もなかなかのものです。そのため、ベロシティからピッチベンドまでしっかりと打ち込んだギターのデータや、実際のギターの演奏に使用することで、良いギタートラックが作れそうです。

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