シンプルで安価なUSBオーディオ・インターフェイス(BEHRINGER・UCA222/UCA202、AMERICAN AUDIO・AUDIO GENIE II)

4分で読めます。

現代ではコンピュータの性能の向上により、シンセサイザーではコンピュータ内部で完結するソフトウェアのものがよく用いられるようになりました。また、エレキギターやマイクの世界では、USBオーディオ・インターフェイスを内蔵したマルチ・エフェクターやアンプ・シミュレータも多数登場しています。
しかし、ハードウェアのシンセサイザーやギターのアンプ・スピーカーから出力される音をPCにとり込む場合、やはり入出力のためのUSBオーディオ・インターフェイスは必要不可欠です。ただ、USBオーディオ・インターフェイスはその機能の違いにより様々な種類があります。そこで、ここでは比較的手を出しやすい安価なUSBオーディオ・インターフェイスを見ていきます。

BEHRINGER・UCA222/UCA202

UCA222/UCA202は様々な音響機材を極限までコストダウンし販売している、BEHRINGERのシンプルなUSBオーディオ・インターフェイスです。本機はLとRのRCA端子の入力が1つ、出力にはLとRのRCA端子、S/PDIF端子、ステレオミニ端子を備えています。また、本機はステレオミニからの出力音をRCAの出力と入力から選ぶことができる、モニター・スイッチも備えています。

最もシンプルな形として、UCA222/UCA202はシンセサイザーやエレキギターのアンプ、マイクの信号などをRCA端子の入力に接続し、そのまま録音することに利用できます。また、外部のミキサーを本機に接続してモニター・スイッチをONにすれば、入力される様々な信号をリアルタイムに聴くことができます。

そしてこの接続環境では、コンピュータのレイテンシに惑わされずに正確なリズムで楽器を演奏・録音することも可能です。こういった形でミキサーを織り交ぜつつ将来的に機能を拡張することもでき、楽器の音を今すぐ手軽に録音できる本機は、様々な場面で役立つ非常に頼もしい存在です。

AMERICAN AUDIO・AUDIO GENIE II

AUDIO GENIE IIは主にDJ用の機材を開発・販売している、AMERICAN AUDIO社のDJパフォーマンス対応USBオーディオインターフェイスです。本機はBEHRINGERのUCA222/UCA202と同等の機能に加え、スイッチの切替によりレコードプレーヤーに用いられるフォノ端子にも対応します。また、ターンテーブル等のためのアース接続用グランドもあります。

フォン(メス)とRCA(オス)のあるY型ケーブル
ただし、AUDIO GENIE IIはヘッドフォン用のフォン端子を備えていません。そのため、RCAから出力される音を聞ける形にするためには、フォン(メス)とRCA(オス)のあるY型のケーブルや変換プラグ、または入出力が可能なエフェクターやアンプシミュレータ、ミキサー等が必要になってきます。

そのため、初期状態の使い勝手はAUDIO GENIE IIよりはUCA222/UCA202に分があると言えます。ちなみに、BEHRINGERの製品の中にはUCA222/UCA202のモニター・スイッチを省略してフォノ端子に対応した、UFO202という製品もあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。