AKB48/ヘビーローテーションのBメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

A | B | E B/D# | C#m B |
A | F#m7 | B | B |

ディグリーネーム

Ⅳ | Ⅴ | Ⅰ Ⅴ/Ⅶ | Ⅵm Ⅴ |
Ⅳ | Ⅱm7 | Ⅴ | Ⅴ |

機能

SD | D | T D/D | T D |
SD | SD | D | D |

分析

今回はEの長調を主調とした、サブドミナントから始まり流れるようにコードが変化していく、展開感の強い繋ぎのコード進行です。
まず、1~4小節目では「Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm→Ⅴ」とコードが進行します。ここでは、サブドミナントのⅣから「Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ」というオーソドックスなカデンツを経て、Ⅰへと着地します。それから、Ⅰの直後にⅤ/Ⅶが置かれている影響で、3小節目のトニックⅠがもたらすはずの終止感はとても希薄になっています。
その後、偽終止によりⅥmへ進んだ後、コードはドミナントのⅤへと至り、Ⅴが全体を牽引します。ちなみに、ここではオンコードにより転回形となったⅤ/Ⅶの影響で、ベースラインがダイアトニック・スケールに沿って下降するように変化しています。
次に、5~8小節目では「Ⅳ→Ⅱm7→Ⅴ」というコード進行が現れます。これは、サブドミナントのⅣからその代理のⅡm7へと進み、トゥーファイブ進行によりⅤへと至る進行です。こちらでも、サブドミナントから始まることで展開感が強まっています。またドミナントのⅤが最後に置かれており、トニックのⅠを求めてコードが進行していきます。

まとめ

今回のコード進行では、サブドミナントから始めることで展開感を出す、ドミナント・コードを末尾に置いて終止感を薄め継続感を出す、という基本的なテクニックが用いられていました。様々なテクニックが盛り込まれた、鮮やかで凝ったコード進行はとても魅力的です。しかし、基本に忠実で分かりやすい直球のコードワークが適する場面も、少なくはないようです。

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