MONGOL800/小さな恋のうたのDメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

E | B | E | B |
E F# | G#m D#m | E | B F# |

ディグリーネーム

Ⅳ | Ⅰ | Ⅳ | Ⅰ |
Ⅳ Ⅴ | Ⅵm Ⅲm | Ⅳ | Ⅰ Ⅴ |

機能

SD | T | SD | T |
SD D | T(平行短調のT) T(平行短調のD) | SD | T D |

分析

今回はBの長調を主調とした、はっきりとした響きが特徴的な、繋ぎのコード進行です。テクニックとしては、サブドミナント終止、偽終止、平行短調風のカデンツが登場します。
まず、1~4小節目では「Ⅳ→Ⅰ」という進行が繰り返されます。これは、終止感よりも展開感が際立つサブドミナント終止と呼ばれるものにあたります。
次に、5~8小節目では「Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ」という進行が現れます。このうち、「Ⅴ→Ⅵm」は偽終止と呼ばれるもので、本来のドミナント終止「Ⅴ→Ⅰ」と比較すると暗く、終止感も弱めです。
また「Ⅵm→Ⅲm」はトニック代理の連続であり、平行短調におけるドミナントへの進行「Ⅰm→Ⅴm」でもあります。そのため、コード同士が強く繋がっています。
それから、「Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ」はサブドミナント終止の後にドミナントへと至るカデンツです。いささか急ではありますが、これにより緊張感が高まりつつトニックが導かれ、コード進行が一区切り付きます。

まとめ

今回のコード進行では、サブドミナント終止や偽終止、平行短調風のカデンツが登場しました。これらのテクニックはどれもダイアトニック上のコードで構成されており、利用しやすいものとなっています。しかし、シンプルゆえに響きがはっきりとしており、インパクトは十分です。またこれらを見ていると、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴはコード進行の根幹を成しているということが良く分かります。

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