エレキギターの定番ディレイ・エフェクター(MAXON・AD999、BOSS・DD-7)

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空間を再現するエフェクターはいくつかありますが、その中の1つに山彦を再現したディレイというものがあります。このエフェクトは音の反響する回数や反響するまでの時間などを設定することができ、リバーブとはまた異なった空間の広さを作り出します。ここでは、そういったディレイ・エフェクターの定番機種を紹介していきます。

MAXON・AD999

Maxon AD-999 Analog Delay Pedal
音が太く暖かなサウンドが特徴の定番アナログディレイがMAXON・AD999です。 その操作部は非常にシンプルで、40msから最長900msまで音を遅延させることができるDELAY TIME、1回から反響の回数を設定できるREPEAT、そしてエフェクト音の強さを決めるDELAY LEVELの3つのツマミがあります。
公式サイトには5種類のデモサウンドが掲載されており、視聴することができます。聞いてみると分かりますが、AD999もまた他のディレイと同じようにリバーブとは異なったニュアンスで空間を再現していることが分かります。

AD999はシンプルな機能しか持たないアナログディレイですが、音が太くて迫力があります。複雑な機能や奇抜な飛び道具ではなく、しっかりとしたディレイ音が欲しいという場合にはAD999が適していると言えます。

BOSS・DD-7

DD-7 Digital Delay [BOSS Sound Check]
最長6400msというロングディレイ、音に音を重ねていくことができる最大40秒の録音、アナログディレイDM-2のモデリングを行うアナログ・モード、音を逆再生するリバース、といった多彩な機能を持つ、AD999の逆を行くような定番デジタル・ディレイがBOSS・DD-7です。

また、DD-7にはエフェクターのペダル部分でテンポを入力することも可能で、付点音符や3連符といったディレイタイムに設定することもできます。更に、こういったディレイやテンポのパラメータは、エクスプレッション・ペダル等を接続することで演奏しながら変化させていくこともできます。
ただし、デジタルディレイのDD-7は音自体は透き通っていますが、ディレイ音の太さや迫力という面ではアナログディレイのAD999にやや劣るかもしれません。しかしデジタルディレイだからこそ、DD-7は長いディレイタイムやリバース、録音といった様々な機能をコンパクトに搭載できています。

多機能さを武器にディレイを使っていくならDD-7を選ぶと良いと思います。エフェクト音に何を求めるかで最適なエフェクターが変わるのはディレイも同じです。

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