エレキギターの湿度管理

3分で読めます。

日本は季節に恵まれた国ですが、その影響で環境の変化が大きく、梅雨と夏は高温多湿で、秋と冬は非常に乾燥します。そしてギターは、そのパーツのほとんどが木材と金属で構成されており、湿度や温度の影響を受けて状態が変化します。ここでは、ギターを良い状態に保つための管理・保管方法について説明します。

湿度

22_Regen_ubt.jpeg.jpeg


作者 Tomasz Sienicki
湿度は、特にギターの状態に大きな影響を与えます。例えば、湿度(相対湿度)が60%を上回って高くなりすぎると、フレットや弦、ペグ、スイッチ、ブリッジといった人が触れる金属部分が錆びやすくなります。そして、木材は水分を含みすぎて膨張し、ネックが反ることもあります。
一方、湿度が40%を下回って低くなりすぎると、木材部分の水分が失われて乾燥し、収縮します。その結果、ネックが反ってしまったり、ひどい場合には指板が割れたり、フレットが浮き出てくることもあります。

影響を受けやすい木材、塗装

Ebonytreeforest.jpg

乱伐が進み、複数の国で輸出や取引が禁止されているエボニー
作者 Rajaramraok
ギターの指板には、ローズウッド、エボニー、メイプルといった木材が使用されます。ローズウッドやメイプルは乾燥に強いのですが、高級なギターに用いられることが多いエボニーは繊細で、湿度が下がりすぎるとひび割れることがあります。
また、ギターに施されている塗装としては、主にポリウレタン塗装とラッカー塗装があります。ポリウレタン塗装は状態の変化に強いのですが、高級ギターに施されるラッカー塗装はかなりデリケートで、こちらも乾燥しすぎると割れてしまいます。

対策

温度・湿度計付きメトロノーム
ギターにはクラシックからエレキまで様々な種類がありますが、その適正な湿度は、おおよそ40%から60%、更に厳密には50%前後とされています。この適正な湿度内でギターを管理するためには、まずは湿度計を使用して現在の湿度を確認する必要があります。その後、ギターを保管するケースや部屋に乾燥剤を配置する方法が一般的な手順です。

乾燥剤
また、湿度は直射日光や風通しの影響によっても変化します。そのため、ギターを保管する場所はできるだけ日光を避けることができ、かつ湿度が高くなりすぎない風通しの良い場所が適しています。そして、ギターをケースに入れっぱなしにせず、定期的に状態をチェックしながら弾くことを心がけておくと、悪化の早期発見、早期治療を行うことができます。

The following two tabs change content below.
kdm

kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。