エレキギターの定番マルチ・エフェクター(BOSS・MEシリーズ、LINE6・PODシリーズ)

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音声信号を加工するエフェクターには多くの種類があり、それぞれのエフェクトは様々な楽曲やジャンルでギターの可能性を広げてくれます。しかし、おおよそギターのエフェクターは1つあたり安価なもので3000円ほど、ハンドメイドの高価なもので30000円ほどであり、買い揃えようと思うとお金がいくらあっても足りません。そういった際に役立つのが、様々なエフェクトを内蔵しているマルチ・エフェクターです。

BOSS・MEシリーズ

2010-02 ローランド新製品発表会 ME25
様々なエフェクターにおいて安定した性能を堅実な値段で提供するBOSSが開発・製造している、コスト・パフォーマンスに優れた定番のマルチ・エフェクターがBOSS・MEシリーズです。MEシリーズはコンパクト・エフェクターの延長線上にあるかのようなシンプルで分かりやすい操作性と、BOSSのアンプ・モデリング技術が結集したCOSMというシステムが備わっているのが特徴です。
その他にも、標準でステレオ出力に対応し、音楽プレイヤーから出力した信号を受け取るためのAUX IN端子、静かに練習するためのフォン端子、最近のものではPCと連動させるためのUSB端子等を備えています。これらのインプットとアウトプット用端子は、自宅での練習、録音からライブでの演奏まで、様々な場面で役立ちます。
ME-70 Multi-effects (1/2) from BOSS
ただし、MEシリーズは他の高級マルチエフェクターとは異なり、ラインループ用の端子が無く、そして内部で使用するエフェクターの数や順番等を自由自在に変更することができません。コンプレッサーなどの最初の方に接続するエフェクターは問題ありませんが、ラインループ用の端子が無いと、その後に続くオーバードライブなどの歪み系、コーラスなどの揺らし系エフェクターのみコンパクトエフェクターを使用するといったことが困難です。

多くのツマミを備え、直感的な操作が可能なME-70
また、同じ種類として分類されるエフェクトを複数使うことができません。例えば、オーバードライブの後にディストーションを掛けたい、コーラスとフェイザーを同時に使用したい、ワウ・ペダルとボリューム・ペダルを同時に使用したい、といった場面で不都合が生じます。
そして、エフェクターの順番を変えることができないので、イコライザーやワウペダルなどをどこに挟むかなどが制限されます。これは、エフェクターの接続順にこだわりがあったり、様々な接続順などを試したい場合には由々しき問題です。

USB端子を内蔵しPCとの親和性を高めたME-25
各エフェクトは十分実用レベルで配線に悩む必要も無く、コンパクト・エフェクターを複数使う以上にシンプルにまとまります。こういった長所と短所を持つのが、BOSS・MEシリーズです。また、ME-25からはUSB端子を内蔵し、本機がPCのオーディオ・インターフェースとしても機能するようになりました。そのため、MEは様々なギタリスト、ミュージシャンを支える更に魅力的なシリーズとなってきています。

LINE6・PODシリーズ

POD HDデスクトップ・マルチエフェクトの概要 | Line 6
アンプやエフェクターのモデリング技術に定評があるLINE6もまた、高品質なマルチエフェクター・アンプシミュレーターを開発・販売しています。そして技術の粋を集めて製造されている、多くのアンプモデル・エフェクトモデルを内蔵した同社の主力製品がPODシリーズです。

携帯性、手軽さに特化したPOCKET POD
PODシリーズはどちらかというとアンプのモデリングに注力している印象を受けますが、様々な高品位のエフェクターも内蔵しています。そしてコンピューターやテクノロジーの発達により、最近の機種では複数のエフェクトやアンプを同時に使用したり、内部で並列や直列に繋げてミックスするなど、非常に高度なセッティングも可能となってきています。

USB端子が無いシンプルな定番機種POD 2.0
それだけでなく、PODシリーズはPCとの接続によるエフェクターの操作、録音にも特化しており、本機はUSBを介して設定や音声をやりとりすることができます。そのため、これらをアンプとエフェクトを使いこなすことができれば、非常にシンプルで安定したギターシステムを構築することが可能です。
【石橋楽器店】 LINE 6 POD HD 500 紹介ムービー
しかし、その機能の自由度の高さ、複雑さは長所でもあり短所でもあります。これだけの多機能となるとその操作方法も複雑で、設定を同じツマミやボタンで調節するのは本当に大変です。また、PCと併用する場合は更にPCの知識や使い方が要求されるので、音楽的なこと以外の能力も必要となってきます。そのため、操作方法や機能を覚えて使いこなせるようになるまでは、何度も説明書を読むことになります。

標準でペダルを搭載し、ライブでの操作性も考慮されたPOD HD500
PODシリーズは非常に高価なマルチエフェクター・アンプシミュレーターですが、その性能は十二分すぎるほど充実しています。内蔵しているエフェクトやアンプを揃え、メンテナンスすることを考えれば、そのコストパフォーマンスは非常に優れているといえます。

マルチ・エフェクターとアンプ・シミュレーターとしての標準的な機能を網羅するPOD HD
PODシリーズはプロフェッショナルも使用するポテンシャルの高い機器なので、早いうちから購入してじっくりと腰を据えて使い方を学んでいくと、出費はかさみますが、得るものも多いと思います。PODをしっかりと使いこなせるようになれば、エフェクターやアンプの使い方はほとんど熟知したも同然となるはずです。

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kdm

kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

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