左利き(レフティ)用エレキギターと右利き用エレキギター

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現在、世界で製造・発売されているギターのほとんどが右利き用で、左利き用(レフティ)のギターはあまり流通していません。そのため、レフティのギターは物が少なく、比較的高価でデザインのバリエーションも多くありません。そこで、ここでは左利きの方がギターを弾く際の方法や工夫について説明してきます。

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パーツの配置や向きが鏡写しのEpiphone Dotのレフティ・モデル
作者 Gary J. Wood

右利き用ギターをそのまま使用する

フェンダー・ジャパンの右利き用ストラトキャスター
本来は左利きでも、ギターは右利きで演奏するミュージシャンは少なからず存在します。イギリスのロックバンド、オアシスの元ギタリスト、ノエル・ギャラガーもその1人です。ギターの演奏では、右手も左手も実生活では想像も出来ない非常に複雑で高度な動きをします。そのため、もしかしたら利き手はあまり関係が無いのかもしれません。

左利き用ギターを入手する

左利きにも優しいレフティ・ギター用のコードブック
デザインのバリエーションが少なかったり割高なことも多いですが、左利き用として調整されたギターで利き手を生かして演奏したい場合、やはりレフティのギターを購入するべきです。近所に楽器店があればレフティ・ギターは数が少なくともあるはずですし、無ければ基本的に取り寄せに応じてくれます。

また、近所に楽器店が無ければ通信販売を利用するのも1つの手です。できればギターを安く購入したいのならば、年末年始や新学期のセールを利用するのも悪くありません。また、場所が限られますが中古楽器の専門店で探せば、運が良ければ様々なデザインのギターに巡り逢えます。

右利き用ギターを持ち替えて弦を逆に張る

Fender_Telecaster_Head.jpg

フェンダー・テレキャスターのヘッドとナット
作者 Maxp
ギターの弦を逆に張る方法は一見すると上手くいきそうですが、実際には様々な問題に直面することになります。例えば、ギターのナットには、対応する弦を受けるための溝が掘られています。そのため、弦を逆に張り替えると、1弦は6弦の溝で受けることになるので隙間が開き、音がびびりやすくなります。また、6弦は1弦の溝で受けることになるので弦が浮き、チューニングがあまり安定しません。

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ストラトキャスターの角度付きピックアップ
作者 Szczepan1990
また、ブリッジやピックアップには上下左右に角度が付いていることがほとんどです。そのため、弦を逆に張るとギターの音量や音質にも多少の影響があります。更に、各弦のオクターブチューニングも狂うので、こちらも細かな調整が必須です。
そして、ギターのアーム、ボリューム・トーンコントロール、スイッチ、ピックガード、カッタウェイ(ハイポジションを弾きやすくするための切れ込みのようなもの)が本来の位置と逆転することも避けられません。そのため、ノブやスイッチがピッキングの障害になる、ボリュームを操作することでバイオリンのような音を出すボリューム奏法などが行いにくい、といったことが起こります。

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右利き用のストラトキャスター
作者 Derek K. Miller
ただし、ライブでのパフォーマンスや見栄えとしては、右利き用のギターをレフティとして使用しているとインパクトは抜群です。ナットの交換や加工、細かなメンテナンスは必要ですが、周到に準備をしてしっかりと演奏すれば周りから一目置かれることは間違いありません。

右利き用のギターを持ち替えてそのまま使用する

コードや単音を含め演奏に工夫が必要になりますが、右利き用のギターを逆向きにして使用することも不可能ではありません。ただし、本来と比べ1弦と6弦が逆転し、コードの弾き方も独特なスタイルになるため、基本的に頼れるものは自分のみとなります。

逆にしてもハイポジションが弾きやすいダブルカッタウェイのギブソン・SG
日本では、松崎しげるがこの弾き方をすることで有名です。これは、急にギターを弾くことになった際に、右利き用のギターでも演奏できるようにするためだそうです。この演奏方法のインパクトは、右利き用ギターの弦を逆に張って演奏する場合と比べものにもならないほど強烈です。

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kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

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