iPhoneアプリと手軽に連携できる小型ステレオコンボアンプ、ROLAND・CUBE Lite

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様々なエフェクターを直列・並列に繋ぎつつ、設定や音作りに没頭するのは非常に楽しいものです。しかし、時にはこれらが億劫になり、簡単なセッティングでギターと触れ合いたくなることがあります。
また、伴奏のある状態でギターを演奏し、そのセッションを録音するのは特別に楽しいものですが、そのためには面倒な配線、機材が必要になることがほとんどです。こういった問題を解決してくれる、自宅での使用に特にマッチした多機能ギターアンプがROLANDのCUBE Liteです。
Roland CUBE Lite NAMM 2013 Booth Demo

ROLAND・CUBE Lite

ROLAND・CUBE LiteはROLANDのモデリング技術「COSM」を利用した3種のアンプ、コーラスとリバーブのエフェクトを備えた、ステレオ・スピーカーとサブウーファーによる2.1chのギターコンボアンプです。操作部としては、DRIVEとBASSとTREBLEのつまみを備えており、歪みの強さ、低音域、高音域のフィルタを調整することができるようになっています。
ハードウェア面では、本機はAUX INにもなるi-CUBE LINK端子を備えており、他の機器から音源を再生することが可能です。i-CUBE LINK端子は付属のケーブルを使用することで簡単にiPhoneと接続できるので、面倒なPCのセットアップは必要ありません。
CUBE Lite Guitar Amplifier Overview
また、信号の伝わり方はギター→iPhone→CUBE liteとギター→CUBE lite→iPhoneの2つから選ぶことができます。これは非常に面白い機能で、どこまで正常に動作するかはわかりませんが、例えばiPhoneアプリのアンプ・シミュレーターでマルチ・エフェクターのSampleTank・Amplitube等を使用できます。PeavyのampkitやLine6のMobile Inも動作しそうなので気になるところです。
また、iPhone上の専用アプリを使用すると、再生する音源のセンターをキャンセルしたり、スピードを変化させることが可能です。そして専用アプリで特に役立つのが、これら演奏を簡単に録音する機能です。ROLANDはこの録音機能とDropbox等のクラウド・ストレージを利用して、離れていながら擬似的なセッションを行えることも示しています。
Roland CUBE Lite MONITOR
キーボード用のCUBE Lite Moniter

YAMAHA・THR5との比較

本機は自宅やPCの前といったオフステージでの使用を想定したYAMAHA・THR5と特に強く競合する機種です。どちらもモデリングしたアンプ、いくつかのエフェクトを備え、一般的なスピーカーとしても使用できる性能を持ちます。これに加え、コンピュータとの連携が可能な点もよく似ています。
値段がやや違うため単純な比較はできませんが、この2つはどの機能に重きを置いているかが異なります。本機はTHR5より安い代わりに、エフェクトとアンプのモデル数は少なく、USB端子を備えていません。しかし、2.1chのスピーカー部を持ち、iPhoneとの手軽な連携が可能なi-CUBE LINK端子を備えています。そのため、他社のアプリを使用して簡単にアンプやエフェクトを追加でき、今後も機能の増加が予想出来ます。

THR5はCUBE liteより4000~5000円ほど高い代わりに、アンプは5種類あり、エフェクトはコーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、タップテンポ可能なディレイ、リバーブを備え、揺らし系と空間系を別々に使用することが可能です。また、チューナーの他にUSB端子を備えており、USBオーディオ・インターフェースとして使用すればDAW等とも連携できます。

また、ルックスに関して、CUBE liteはギターアンプというよりは一般のオーディオ用スピーカーという印象です。これに対して、THR5はレトロな雰囲気を漂わせたアンプヘッドのような見た目です。このように、この2つは似たコンセプトを持ちつつも、節々で細かな違いが見て取れます。小型アンプを求めてこの2つに候補を絞った場合、所持する機材、購入の目的、見た目の好みを勘案すると、どちらが自分に適したアンプか分かるはずです。

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kdm

kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

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