省スペースで持ち運びにも優れる安価な小型MIDIキーボード(AKAI LPK25、M-AUDIO Keystation Mini 32)

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打ち込みによりハードウェア・ソフトウェア音源を再生していく場合、そのデータの入力効率はMIDIキーボードの有無に大きく変化されます。例えば、マウスと文字入力用のキーボードで入力スピードに雲泥の差があるように、マウスとMIDIキーボードでの入力速度にも大きな違いが生まれます。
ただし、この2つの例はどちらもキーボードに十分習熟していた場合に言えることかもしれません。それでも、MIDIキーボードは複数の音からなる和音や音の強弱を決めるベロシティ、リアルなリズムの入力には役立ちます。そこで、ここでは比較的安価で使いやすく、自宅以外での入力にも優れる小型MIDIキーボードについて紹介していきます。
Akai Pro LPK25: Overview

AKAI LPK25

サンプラー等の電子楽器で非常に良く知られる、AKAIのUSB型ポータブルMIDIキーボードがLPK(ラップトップ・パフォーマンス・キーボード)25です。そのサイズは幅33cm、重量はおよそ450gと非常にコンパクトで、本機とノートパソコンとDAW、ソフトウェア音源さえあればどこでも手軽にDTMができるようになります。
また、本機はこのサイズながらベロシティを検知できるので、リアルタイム入力を駆使すれば手軽に強弱のある演奏を、ステップ入力を用いればコード等を確認しながら確実にデータを入力していくことができます。そして本機にはオクターブを上下させるためのボタンが備わっているので、鍵盤数の弱点を多少はカバーすることができます。

その他、本機にはコードの構成音を再生していくアルペジエーターの機能もあり、その速さを変更することもできます。ピアノやキーボードとして本格的に使用することは難しいですが、本機はこれだけの機能を備えているので打ち込みの道具としては非常に役立ちます。それに、旅館などで気分転換をしつつ打ち込みをするという用途にも良いかもしれません。
M-Audioレジスタードマーク Keystation Mini 32 – 32鍵超小型キーボード・コントローラー登場!

M-AUDIO Keystation Mini 32

Keystation Mini 32は、DJ・DTM用のキーボードやコントローラー等の販売で知られるM-AUDIOの小型32鍵キーボードです。重さ450gの本機も持ち運びに優れるポータブルMIDIキーボードの1つで、WindowsやMac上のDAWと接続することで演奏や打ち込みに使用することができます。
また、本機の特徴はiPadに対応していることで、iPad Camera Connection Kitを使用すればiPad上のガレージバンドにデータを入力することができます。iPadはもともと持ち運びに優れる省スペース設計なので、本機との相性は抜群と言えます。ただし、鍵盤数の少ないキーボードはオクターブボタン等の操作が必然的に多くなるため、やはり鍵盤数の多いキーボードに比べると手間は多少増えるかもしれません。

その他、本機には入力感度を変更できるベロシティ・カーブ設定や、他のMIDIの機能を割り当てることができるノブがあります。これらはピッチベンドやモジュレーションだけでなく各音源のツマミなどに割り当てることができるので、使い方次第で様々なデータの入力・演奏に使用することができます。

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