イコライザー(フィルタ)・VSTエフェクトの追加(SplineEQ、ReaFIR)

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比較的最近のキーボードには、midi端子だけでなくUSB端子が搭載されています。そのため、PCと接続してDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)等を利用することで、世界中のミュージシャンやエンジニアが録音・作製した音源を使用することが可能です。
DAWに関しては有料のものがほとんどですが、日本製のMSPや、海外製ですが市販のものと同等がそれ以上の能力を持つReaper(ただしフリーなのはバージョン1.00未満のみ)といったものがあります。
こういったDAWで使用できる追加のエフェクトは有料やドネーションウェアのものも多いですが、無料で気軽に試せるものも多くあります。ここでは、Steinberg’s Virtual Studio Technology(VST)で作られた、気軽に利用できるイコライザー・エフェクトについて紹介していこうと思います。
Photosounder SplineEQ on MacUpdate

SplineEQ


SplineEQはphotosounderが開発したリニアフェイズのVSTイコライザです。リニアフェイズはウェット音とドライ音等のミックス時に生じる、位相のずれによる音の変化を防ぐことができる技術です。このイコライザはそのリニアフェイズが搭載された高性能なもので、更に波形を色や明るさで表示するという面白い機能も備えています。
SplineEQは波形のビジュアルに力が注がれており、直感的に音の状態を把握し、バンドを操作するだけで簡単にイコラジングをすることができます。そのため、操作性と性能面から見てイコライザとしての性能は申し分ありません。また、こちらには製品版と試用版が用意されています。その違いは扱えるバンドの数で、試用版は4つ、製品版は60のバンドを同時に編集することができます。
Reafir (Reaper) – MultiFX / EQ / Compressor

ReaFIR


ReaFIRは軽快な動作が魅力のDAW、Reaperに付属し、ReaPlugs VST FX Suiteの1つとして配布されているシンプルなフィルターです。こちらは各帯域を表示するアナライザーだけでなく、リニアフェイズのイコライザ、閾値以下の音をカットするゲート、閾値以上の音を圧縮するコンプレッサー、センターのみを抜き出すConvolve L/R、ノイズを除去するSubtractとしても使用できます。
こういった多様な機能は、ぶつかって濁ってしまった楽器の特定の周波数帯を絞るだけでなく、ドラムの音作りといった様々な場面で役立ちます。また、マスタートラックに挿してコンプレッサー機能を使えばマキシマイザーとして使用することも可能です。その上、ReaFIRは動作が非常に軽快なので、汎用性、操作性、動作性の面で特に優れています。

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