高度な音作りが可能な、エレキギター用ハイエンド・オートワウ・エフェクター(ELECTRO-HARMONIX・The Worm、ROCKTRON・Sweet Spot)

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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、より高品質・高音質な音色を目的とした、上位機種の・エフェクターについて紹介していきます。
Worm – Demo by Peter Stroud – Analog Wah/ Phaser/ Vibrato/ Tremolo

ELECTRO-HARMONIX・The Worm

エレキギター用のエフェクターを多数開発・販売している、ELECTRO-HARMONIXの総合型モジュレーション・エフェクターがThe Wormです。本機は、位相をずらして音を揺らすフェイザー、音量を揺らすトレモロ、音程を揺らすビブラート、強調する周波数帯を手動で揺らすワウという、4種類の揺らすエフェクトを内蔵しているのが特徴です。
Electro-harmonix, the Worm Demo
操作部のツマミは非常にシンプルで、MODEはワウ、フェイザー、トレモロ、ビブラートを選択するのに使用します。また、RANGEは揺らす深さを、RATEは揺らす早さに対応しています。その上、本機はRATEで設定した早さで揺らすモードと、接続した外部のエクスプレッション・ペダルにより手動で揺らすモードを使い分けることが可能です。これは音作りの上で非常に強力な機能です。

ただし、本機は24Vの電圧を要求するため、基本的には付属の専用アダプタを使用することになります。そのため、エフェクターの持ち運びは不便になるかもしれません。しかし、本機の4種類のアナログエフェクトとエクスプレッション・ペダルを組み合わせたサウンドは非常に個性的です。予算やペダルボードの構成に問題がなければ、本機は吟味しておきたいエフェクターの1つです。
Comparing Some Fixed Wahs — Trinity, Sweet Spot, Wah-Anti-Wah, RMC3

ROCKTRON・Sweet Spot

同じくエレキギター用のエフェクターを多数開発・販売している、ROCKTRONのやや変わったオートワウ(フィクスドワウ)・エフェクターがSweet Spotです。名前の通り、本機はワウ・ペダルを途中で止めた状態のサウンドを得るためのエフェクターです。つまり、本機はワウで特定の周波数帯を強調した状態を再現するイコライザー、フィルターでもあります。
Rocktron Sweet Spot Fixed Wah – Fingerstyle
本機のコントロール部には、ワウのモードを切り替えるWAHツマミ、強調する周波数帯を決めるSWEET SPOTツマミ、そして原音とエフェクト音を混ぜる割合を決めるMIXのツマミが備わっています。このうち、ワウのモードは現代的なNormal、前世紀の古いモデルを参考にしたClassic、ベースや半音下げチューニングを施したギターのためのBassの3タイプがあります。

通常のワウを半止めにすると、些細な事でズレて音が変わったり、セッティングの固定が不便です。一方、本機はある程度確実にツマミの位置を固定できるので、その点は有利です。また、原音を混ぜる機能は、元の音がパラレルでミックスされることの多いベースに役立ちます。このように本機は個性的なエフェクターですが、厳密にはオートワウでは無いので注意が必要です。

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kdm

kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

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