ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソラニンのBメロでも採用されているコード進行のパターンと分析

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コード進行

F# | F# | F# | F# |
Eadd9 | Eadd9 | Eadd9 | Eadd9 |
F# | F# | F# | F# |
Eadd9 | Eadd9 | F# | F# |

ディグリーネーム

Ⅴ | Ⅴ | Ⅴ | Ⅴ |
Ⅳadd9 | Ⅳadd9 | Ⅳadd9 | Ⅳadd9 |
Ⅴ | Ⅴ | Ⅴ | Ⅴ |
Ⅳadd9 | Ⅳadd9 | Ⅴ | Ⅴ |

機能

D | D | D | D |
SD | SD | SD | SD |
D | D | D | D |
SD | SD | D | D |

分析

今回はBの長調を主調とした、テンション付きのサブドミナントが登場し最小限の動きで展開感が生まれている、繋ぎのコード進行です。
まず、1~8小節目ではドミナントのⅤが4小節続いた後、サブドミナントにテンションの9度が加わった、Ⅳadd9が4小節続きます。ここでは、ドミナントからサブドミナントにコードが進行していますが、これはコードの機能を無視することの多いロックの進行で頻繁に見かけます。
また、「Ⅴ→Ⅳ」と進行する場合、一般的にはメジャー・コードが連続し爽やかな響きが生じます。しかし、ここでは9度の影響がとても強く、ガラスのように透き通った鋭い雰囲気が生まれています。
次に、9~16小節目では1~8小節の最後にドミナントのⅤが追加された、「Ⅴ→Ⅳadd9→Ⅴ」が登場します。最小限の動きではありますが、ここでは最後にしっかりとドミナントのⅤへと辿り着いています。そのため、Ⅰを求めて次のコード進行へと進む原動力となる、ドミナントの機能は問題なく働いています。

まとめ

今回のコード進行は、主要和音のサブドミナントとドミナントという2つのコードから構成されていました。コード2つとなると、流石にコード進行から雰囲気の起伏を生み出すのは難しいようです。しかし、ここでは9度の音が付加された複雑で印象的な響きのⅣが登場しているので、あまり単調には感じられません。

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