楽譜

3分で読めます。

楽譜は、音楽を文字情報として書き下したそのものを指します。
ここでは、最もポピュラーな五線譜とタブ譜について、説明します。

五線譜

五線譜は、様々な楽器に対応可能な、最も広く用いられている楽譜の一種です。
楽譜と言われると、まずこの五線譜をイメージする人がほとんどではないでしょうか。

だったん人の踊りの主題
「だったん人の踊り」の主題。五線譜で書かれており、知識があれば読み解くことができる。

ご存知のように、五線譜では5本1組の線からなる五線が上下に重なっているのが大きな特徴です。
このうち、縦軸は音の高さを表し、高い音が上に、低い音が下に書かれます。
また、横軸は時間の流れを表しており、左から右に書かれていきます。

モーツァルトのレクイエムの一部
モーツァルトのレクイエムの一部。古いものなので読み解くことは難しいが、こちらも五線譜という共通のフォーマットを使用している。

五線だけでは書き表せない音を表現する際は、加線と呼ばれる水平線を追加し、音の高さを明確にします。
表記したい音が全て1オクターブ以上(または以下)の場合、省略して8va↑や8va↓と表記することができます。

タブ譜(タブラチュア)

タブ譜(tablature)は楽譜の一種で、五線譜が生まれる以前のヨーロッパで広く使用されていました。

こちらの楽譜は、数字やイラストなどにより楽器の操作方法が直接書かれているのが特徴的です。

そのため、五線譜を読まなくても対応の楽器を演奏をすることができます。
現在はギターを中心に広くポピュラーな楽譜として知られます。

リュートの一種、キタローネのタブ譜
1604年にヴェネツィアで出版されたキタローネのタブ譜の一部(ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー著)

日本の小中学校ではリコーダーやハーモニカといった楽器を習いますが、その教科書に書かれているのもタブ譜と言えます。
また、ギターやドラム、ハーモニカや和楽器などの演奏方法を記した楽譜も、こちらの形式に分類されます。

ドレミファソラシドをギターで弾く
ギターの指板とドレミファソラシドを対応させたもの。タブ譜側の線は押さえる弦を、番号はフレットを指し示している。

上記のように、五線譜とタブ譜は併記されている場合があります。

ドラムセットと音符の対応図1
ドラムセットと音符の対応図2
ドラム譜の例
ドラムセットと音符の対応図の例。覚えることで、叩くものが分かるようになる。ただし、楽譜によっては対応の音符が変わることがある。

タブ譜は演奏に重きを置いているため、五線譜と比べるとキーやコード、リズムの情報を読み解くのが大変です。
また、タブ譜が読めてもそのまま五線譜を読むことはできません。
そのため、他の楽器を意識したアレンジなど、全体の調和を考えたアレンジなどのアプローチは難しくなります。

音楽を学んでいくのであれば、始まりがタブ譜であっても、五線譜はそのうち読めるようになっておくと良いと思います。

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