PCと簡単に接続できるUSBマイクロフォン(BLUE Yeti/Yeti Pro)

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マイクを使用してPCでレコーディングを行う場合、その接続には基本的にUSB型あるいはPCI型のオーディオ・インターフェースが必要になります。しかし現代ではこういった面倒の無い、PCとの接続に特化したUSB端子付きのマイクが登場してきています。
ただ、USBマイクはPCとの連携に特化しており、ハードウェアのミキサーやオーディオ・インターフェース、エフェクター等との組み合わせがやや複雑になるという弱点もあります。ここでは、そういった特徴を持つUSBマイクロフォンについて、紹介していきたいと思います。

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USB端子付きコンデンサー・マイク、Yeti
作者 Evan-Amos

BLUE Yeti

4種類の指向性を選択できる、多機能なコンデンサ型USBマイクロフォンがBLUE Yetiです。本機はUSBマイクではありますが、内蔵のヘッドフォン用端子とアンプを使用すれば音をモニターしたり、ハードウェアのエフェクトを掛けることも可能となっています。
本機の4種類の指向性とは、全方向の収録に優れる無指向性、デュエットや対談などで力を発揮する双指向性、雑音の集音を防ぐ単一指向性、そしてステレオです。これらのうち、ステレオはとてもユニークな機能で、声などの音源を左右にずらすと左右で音量差が生じ、音像をずらすことができます。

そして、Yetiは20Hz~20kHzまでの周波数帯を拾うことができるので、楽器やボーカルの録音用として使用することも可能です。更に本機で拾った音は、CD音質の16bit/44.1kHzを上回る16bit/48kHzとしてPCに送られます。これらを考慮すると、手軽さと性能を併せ持つYetiは非常に優秀なマイクと言えます。

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著名な監督を輩出してきた全米最古の映画芸術学部を持ち、THXが最初に認定された南カリフォルニア大学
作者 Bobak Ha’Eri

BLUE Yeti Pro

こちらは、Yetiを現代のDAWに最適化するため、16bit/48kHzのサンプリングレートを24bit/192kHzにまで向上させたモデルです。基本的な仕様はYetiとほとんど変わらず、映画館や家庭用の音響機器の品質のチェックを行うTHX社の認定を受けていることも変わりません。ただし、こちらはマイクとして標準的な端子である、ノイズに強いXLR端子を備えています。

こういった仕様から、本機はUSB型の多用途マイクとしてだけでなく、一般的なボーカル用コンデンサー・マイクとしても使用することができるようになっています。そのため、汎用性を考えるとProの方に分があります。ただ、この両機種は値段が倍ほど違うため、目的や併せて使用する機材によってどちらが適しているかは変わってくると言えます。

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