テンション

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テンションとは、曲に緊張感をもたらし、安定な響きに戻ろうとする音のことを言います。
人間味や緊張感のあふれるメロディ、都会的でおしゃれな雰囲気を作り出すなら、テンションは必須です。
今回はそのテンションの種類と性質について見ていきます。

種類

テンションは、コードのルートに対する9度、11度、13度の音のことを言います。
これらテンションを含んだコードは、テンションコードと呼ばれます。

3つのテンションは、それぞれコードのルートに対する2度、4度、6度と同じです。
ではなぜテンションは、1オクターブ上にある9度、11度、13度と呼ばれるのでしょうか。
その答えを、コードの仕組みと共に説明していきます。

成り立ち

コードは、音が3度ずつ重なってできています。
例えば、Cのコードは完全1度のド(C)、長3度のミ(E)、完全5度のソ(G)でできています。
CM7は、Cのコードに長7度のシ(B)を加えたコードです。
では長7度の3度上はなんの音でしょうか。

答えは長9度のレ(D)です。
レをCM7に加えると、CM9となります。

9度と同じく、11度と13度も3度上の音が重なってできています。
例えば、レの3度上は完全11度のファ(F)で、その3度上は長13度のラ(A)です。

このうち、Cのコードにおいてファはミと音がぶつかるので、テンションではありません。
一方、ラはテンションで、CM9にラを加えるとCM13というコードになります。

このように、テンションは3度上の音を重ねていく過程で生まれたので、9度、11度、13度と呼ばれます。

アボイドノート

コードの音とぶつかるテンションは、テンションではなくアボイドノートと呼ばれます。
例えばCのコードにおいて、レの3度上の完全11度のファ(F)はアボイドノートです。
なぜなら、FはEの半音上にあり、音がぶつかるからです。
アボイドノートは取り扱いに注意が必要な音で、長く鳴らすと不安定さが際立ちます。
アボイドノートについては、別の機会に細かく見ていきます。

性質

それぞれのテンションは、下降したり上昇して、不安定な響きを解決しようとします。
早速それぞれのテンションの種類と性質を見ていきます。


テンションを用いたメロディは急流のように清濁が入り混じる。

9度

9度には、完全1度から全音分上の長2度=長9度、その半音下の短9度、そして半音上の増9度があります。
それぞれのテンションは、下降して完全1度へ戻りたがります。
増9度は特別に、全音下の短9度へと移動することができます。

11度

11度には、完全1度から半音5つ分上の完全4度=完全11度と、半音上の増11度があります。
減11度は長3度と同じ音の高さなので、テンションにはなりません。
また、長3度を含むコードの場合、音がぶつかるため完全11度はアボイドノートになります。

11度は短3度の音へと解決しようとします。
ただし、増11度は半音上昇して5度へ戻ることができます。

13度

13度には、完全1度から半音9つ分上の長6度=長13度と、その半音下の短13度があります。
増13度は短7度と同じ音の高さなので、テンションにはなりません。
13度はどちらも完全5度へ戻ることができます。

テンションの位置

テンションには、常に解決先のコードの音へ戻ろうとする力が強く働いています。
そのため、解決先の音は省略されたり違うオクターブで使用されます。

例えば9度の場合は、コードの1度が省略されたり、1オクターブ上に置かれます。
11度の場合も、解決先の3度や5度が省略されたり、1オクターブ上に置かれます。
13度も同じで、戻り先の5度が省略されたり、1オクターブ上に置かれます。

まとめ

テンションは扱うには、コードの知識が必要不可欠です。
しかし、テンションは現代の洗練されたおしゃれな楽曲には必ず登場します。
覚えておくと、コードやメロディの幅が広がります。

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