エレキギターのハイエンド・オクターバー・エフェクター(MORPHEUS・Drop Tune DT1、ELECTRO-HARMONIX・MICRO POG)

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コンパクト・エフェクターは、極限までコストダウンを実現させた安価な製品から、最良の音を目指してコストを度外視したハンドメイド品まで、様々なグレードのものがあります。ここでは、より高品質・高音質な音色を目的とした、上位機種のオクターバー・エフェクターについて紹介していきます。
Morpheus Drop Tune

MORPHEUS・Drop Tune DT1

3音半までのドロップチューニング(ピッチシフト)とオクターバーとして機能を備えた、高価格な高性能エフェクターがMORPHEUS・Drop Tune DT1です。その操作部は非常にシンプルで、エフェクトのON/OFFと音程を切り替えるUP/DOWN、そして入力音量を調節するツマミがあるのみです。ちなみに、エフェクトがオンの状態だとUPは音を一時的にバイパスするためのToggleスイッチになります。
Morpheus DropTune DT1 ドロップチューン オクターバー デモ動画
また、本機は和音の入力にも対応しており、本当にドロップチューニングしたかのように全ての単音、複音、和音がピッチシフトされます。そして、その音質も十分なので、チューニングが異なる複数のギターをわざわざ持ち替える必要がありません。更に、本機はUSB端子を内蔵しており、オーディオインターフェイスにはなりませんが、内部のソフトウェアをアップデートすることが可能です。

ちなみに、本機の筐体は800gとそれなりの重さはありますが、金属製で強度は十分です。そのため、シンプルさと頑丈性、音質を兼ね備えたピッチシフト+オクターバーを求めている場合、本機は良い選択肢となります。ただ、オクターブ音の直接の調節ができず、エフェクトONの際にはピッチシフトが片方向にしか進めないので、機能面にはやや癖があります。
Micro POG – Demo by Dave Weiner – Polyphonic Octave Generator

ELECTRO-HARMONIX・MICRO POG

ユニークで強烈な音を生み出すエフェクターで御馴染みの、ELECTRO-HARMONIXのハイエンドなオクターバーがMICRO POGです。こちらはピッチシフト機能が無い純粋なオクターバーですが、原音と±1オクターブの音を自由に増減することが可能です。同社のOCTAVE MULTIPLEXERがオクターブ音のイコライジングに注目したとするなら、こちらはオクターブ音の数に注目した機種です。
Electro Harmonix Micro POG
本機の最大の魅力は原音、オクターブ下、オクターブ上を自由に調節してミックスできることです。この機能を活用すれば、ベース風の音を出したり、シンセサイザーのように3オクターブにまたがって音を重ねたり、オクターブ下とオクターブ上を重ねたり、といったユニークな音色を簡単に作り出せます。また、ドライ音とエフェクト音を別々に出力できるので、それぞれに異なるエフェクトをかけるといった芸当も可能です。

そして、こちらも和音に対応しているので、様々な単音、複音のフレーズ、和音を特に気にせず奏でることができます。ただ、最大のネックはその価格で、およそ35000~40000円という価格は中価格のマルチエフェクターに匹敵するほどです。音の追従性や音質といった性能面では全く問題ないので、後はオクターバーがどこまで自分にとって重要なエフェクトかどうかで、本機の価値が決まります。

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kdm

kdm

1987年東京都生まれ。夏は潮の香りで南国気分、青空が綺麗な千葉県在住。コードを愛でたいプログラマ/システムエンジニア/スクラムマスター/作曲家。10代の頃、趣味のゲーム/ゲーム音楽と、偶然触ったアコースティックギターがクロスオーバーし、作曲の面白さと奥深さに気付く。その後、想ったことや感じたことを音楽で表現することに興味を持ち、作曲の技法を学び始める。作曲のあまりのハードルの高さに何度も挫折したが、めげずに試行錯誤しながら作曲の技法を学び続けた。その結果、作曲をお願いされるようになり、作曲家の端くれに。本業も音楽も花開いたボロディンが憧れ。サイトを通じて、音楽に関して学んだこと、思ったことを共有したいです!

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